PER基準判定
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PERは業界平均以上で高め。構造改革による今後に期待したいところであるが、個人的には手を出しづらい水準。
業績伸長し、PERも手頃感が出てきたところで改めて購入を検討したい。
- 日本を代表する大手消費財メーカー!
- 驚愕の35期連続増配予定ながら配当性向100%超が痛いところ。
- 2020年以降減益続きで株価も下落していた中で今期は増益予想であり、直近では株価も浮上!
ざっくり企業紹介
家庭用品や個人用品、化粧品などを手がける消費財メーカー
売上高では、トイレタリー(アタック、ビオレ、キュキュット等々)は国内1位、化粧品(KANEBO、KATE等)は国内2位、ベビー用紙おむつ(メリーズ)国内3位と各分野で高いシェア
国内で高いシェアを誇る花王ですが、事業は国内のみならずアメリカ、欧州、アジアとグローバルに展開
出所:花王HP
主な指標
出所:マネックス証券
自己資本比率は50%超と高水準。一方でROEは低め。8%は欲しいところ。
業績
19年12月期以降から営業利益減益続いていたが、今期は「構造改革」の効果もあり増益予想。
「構造改革」では不採算性部門の整理等(中国での紙おむつ事業撤退など)を大規模に実施。23年12月期は構造改革費として547億円を計上。
構造改革による利益改善効果は24年で約180億円、25年以降からは約300億円との見込み。今後のV字回復に期待!
配当
1990年3月期から1991年3月期にかけて増配して以来、2023年12月期で34期連続増配しています。24年12月期で35期連続増配を予定しており、日本株では断トツ1位の増配期間となっています。(2位はSPKで25期連続増配)
配当額については1990年3月期の7.1円から23年12月期150円と約21倍に増えています。
一方で配当性向は23年12月期159%と100%をゆうに越えてしまっている状況です。
配当性向100%超 = 得た利益よりも配当金の方が多い、というトンデモな状況
PER検証
業界平均との比較
PER | |
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花王 | 33.0倍 |
業界平均* | 18.1倍 |
PER推移
*23/07〜24/02の増減は決算発表の会社予想利益の変更によるもの。
購入判断※個人的見解
PERは業界平均以上で高め。構造改革による今後に期待したいところであるが、個人的には手を出しづらい水準。
業績伸長し、PERも手頃感が出てきたところで改めて購入を検討したい。